2011年3月23日水曜日

備忘

自分の立場から離れて主張している人の話は面白くない。僕自身もそういうところはあるだろうけど。

ある問題について語るとき、自分の立ち位置はどこでどういう結論を出したがっているのかをまず自覚していないと、おそらくそうなる。それは等身大の一人の人間としての意見じゃないからだ。つまりどこかの誰かの意見を別の誰かが述べているにすぎない。それはつまらない。

2011年3月16日水曜日

地震

地震や原発のことについて、いま僕が出来ることはほとんどない。専門的な知識も技術もないし、寄付するお金さえない。せいぜい的確な情報を得て自分自身を守り、足手まといにならないよう行動することくらいだと思う。
むやみに貢献しようと思うより今自分が考えていることを吟味していよう。人と連絡がとれたことを喜んだこと、自分の無力さに苛まれていること、不安に思っていること、それでも何かをしたい役に立ちたいと思うことを覚えていたい。

2011年3月9日水曜日

花粉症について

スギの花粉症の僕は毎年苦しみながら春を耐えている。本来なら生物であれば越冬することは己の生死を賭けた問題であるわけだから、春の到来は成長繁殖の機会を再度得られることからも歓喜である。最近ではサルも花粉症だと言われているから、これは自然と人間の関係のみならず、自然と動物のバランスも崩れつつあるのだろう。そんな歪な春の迎え方を僕は16年もしている。小学校のころは花粉症は稀な病で、周りの人間に花粉症の説明をしてもあまり理解されず不毛であった。今では3人に1人くらいは花粉症らしく、説明せずとも苦しさまで伝わっている現状を少なからず僕は喜んでいる。
花粉症は花粉が飛んできて、目や鼻などの粘膜部に作用してアレルギー反応を起こすというのが簡単な説明だ。せっかくなのと、これからの対策につながるかもしれないので花粉症のメカニズムについて調べて書く。
せっかく分子生物学の学科を卒業したわけだし。

マスト細胞からヒスタミン
動物にはマスト細胞というものがある。これは肥満細胞とも呼ばれているが、太っているという意味での肥満とは関係ない。マスト細胞には膜の表面にIgEの高親和性Fc^ε受容体があり、ヒスタミンを含有する顆粒を含んでいる。

脱顆粒反応
Fc^ε受容体に結合したIgEが抗原で架橋。もしくは抗原を介さずに受容体どうしを架橋する。いずれかにより受容体どうしが凝集する。その反応により顆粒に貯蔵されていたヒスタミンなどが分泌される。ヒスタミンはヒスタミン受容体に作用され細胞内へ情報伝達する。この反応がアレルギー反応を起こす。
この反応を止めるのはアレルギー対策の一つである。ヒスタミン受容体はH1受容体、H2受容体、H3受容体の3つからなり、H1受容体とH2受容体の構造は共にGタンパク質共役型受容体であり、H3受容体の構造は未だ分かっていない。ヒスタミンがH1受容体に結合しないようにするH1遮断薬であるジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、メピラミン、トリプロリジン、メキタジン、テルフェナジンが抗ヒスタミン薬、つまり抗アレルギー薬として使われてきた。H2受容体、H3受容体は割愛。

ヒスタミン
次にヒスタミンとは何か。L-ヒスチジンが酵素ヒスチジンデカルボキシラーゼにより触媒されて脱炭酸反応を起こし、ヒスタミンが生成される。酵素ヒスチジンでカルボキラーぜはピルビン酸によって活性化する。
L-ヒスチジンは生体アミノ酸でタンパク質の構成成分である。さらにこれは必須アミノ酸と言って動物の体内では生成できないものである。

対策これは僕が勝手に考えたこと
酵素カルボキシラーゼを活性しないことによってヒスタミンの生成を抑えることはできるはずだ。つまりピルビン酸の濃度を下げる。それにクエン酸回路(TCA回路)をつまり、嫌気呼吸を活性させれば良い。ちなみにL-ヒスチジンは様々な段階を経てグルタミン酸に合成される。グルタミン酸はα-ケトグルタル酸を経てクエン酸回路を構成、ピルビン酸はオキサロ酢酸を経てクエン酸回路を構成している。嫌気呼吸の活性でヒスタミンの生成量と反応速度が下がる。嫌気呼吸の活性はビタミンcだったか。ビタミンcの摂取、運動も花粉症に効果があるかもしれない。

参考文献
「生化学辞典」東京化学同人
「ホートン生化学」東京化学同人
「ウーレット有機化学」化学同人
wikipedia

2011年3月5日土曜日

空き巣

先日、うちのマンションの前に警察の自転車が二台止まっていて、何事かと思っていた。もしかしたらまた、うちのマンションに不法滞在の外国人が住んでいるのかと色々詮索した。身柄の確保を行わないといけない場合は自転車二台で来ることはないだろうなと思う。そういう場合はパトカーで来る。身柄確保する前に逃走経路を塞がなきゃいけないのでそれなりの人数も必要ということが、かつての経験から知っている。かつての経験なんて書くと、まるでかつて捕まえられたかのごとき表現だけどそんなことはない。
そんなことを考えていたら今日、「当マンションにて空き巣の被害が出た」と張り紙が貼られていたのを発見した。なるほど空き巣の被害が出たから、捜査というか現場検証でもやっていたのか。うちのマンションは家賃も安いし立派でもない。さらにうちの近所は立派な家はたくさんあるからそっちを狙えばいいのにと思う。家賃が安くて防犯体制もしっかりしていない分、狙われやすいのかもしれない。空き巣の犯人にしてみれば、防犯もしっかりしている立派な家で一攫千金を狙うのも、防犯が適当で小金を稼ぐのに適した家をたくさん狙い数をこなすのも、選択としては心理的にそこまでの差はないのかもしれない。気をつけなければならん。
とは言ったものの僕の家には空き巣が好みそうな金目のものは残念ながらほとんどない。高価なもの、と言ってもたかが知れているが、パソコンとギター二本くらいで現金は全く置いていない。

空き巣の被害に遭うのはどれくらいの可能性を調べてみる。一年あたりの空き巣の被害件数を実際に住んでいる住居の数で割れば、一年あたり自分の家が空き巣の被害に遭う確率が出る。警視庁のホームページを見てみると都内の空き巣被害は減少しているみたいで昨年度発生件数は4540件だ。かなり減ってきていて昨年度はかなり少なく、それ以前はもっと多い件数が発生している。もう減少しきってこれ以上の減少はないとみなして昨年の数4540件を使う。
総務省の平成15年のデータでは東京には5,434,100の世帯があるから、現在も同じ世帯数だとすれば、概算すると僕の家がある一年に空き巣被害にあう可能性は0.08%だ。つまりだいたい1250戸に1戸の割合で被害にあう。これはなかなか高い気がするがどうなのだろうか。
これと同じくらいの確率の出来事を探す。宝くじのページを見てみると、宝くじの5等3000円が3本当たる確率は約1000分の1でつまりそれは0.1%だから、空き巣はこれよりもほんの少し起こらないくらいか。
やはり空き巣はあまり起こらないのだろうか。
???