2011年1月3日月曜日

ゴッホ展

ゴッホ展へ行ってきた。
福岡でのゴッホ展は1月1日から始まった。今日は1月3日であるからまだまだ人が多かった。
開催されている九州国立博物館は、九州随一の初詣スポットと言ってもいい太宰府天満宮に近接している。つまりその場所へ行けば、初詣とゴッホ展が同時に楽しめるのでコストパフォーマンスが高い。そう踏んで来ている人間が大半であると僕は考えている。
むろん僕はそんなことはしない。神様へのご挨拶という新年の晴れやかな行事をセットメニューで楽しむなんて言語道断の行為である。と、そういうことまでは思い至らなかったのは、あまりの人の多さに辟易してゴッホ展後はすぐに帰りたかったからである。

ゴッホ展自体はとてもよかった。ゴッホは27才のときに画家になることを決めてそれから死ぬまでの10年間創作活動をした。27才でふらふらしているあたりは、自分と重なってとても親近感が湧いた。なるほどゴッホも27才まで己の生きる道を考えていたので大丈夫だ、と思ったけれどゴッホは死ぬまでに1枚しか絵が売れなかったのを思い出し僕の燃え上がった希望の火はたちどころに小さくなった。解説にあったけど初期のゴッホは絵が下手である。詳細はとても細かいけれど全体のバランスはひどい。そして次第にそれが改善されていく。晩年は精神に異常をきたしたということで療養所に入れられ、その内側でしか絵を書くことができなかったけれど見事な絵ばかりだった。彼ももっと長生きしていたら、生きているうちに認められたかもしれない。

ゴッホに影響を与えたということでモネの作品が展示されていた。モネの絵はいい。モネ展がBunkamuraで開催されているから行かなくては。

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