2010年12月3日金曜日

時間銀行

友人が時間銀行についての悪口を書いていたから、
僕も時間銀行について文句を書こうと思う。


時間銀行とは、時間の価値をお金を例に説明するものである。
①毎朝、銀行に入金がある。
②そのお金は期限付きで24時間後に消える。
③お金を使っても使わなくても別の問題は起きない。
④このお金のように時間も毎日消えていってる。


いや、もったいない。
誰が考えたのか知らんけど、ひどい考え。
ひどいというのは言い過ぎか。
少なくとも無駄話だ。


なるほど。時間銀行を批判する時間すらもったいない。
さっさと文句を書こう。たくさん問題があるけど一つに絞る。

二つ以上のものを比べるとき、普通は共通点と異なる点を列挙する。
それで、この観点では共通していて、あの観点では異なっている、という形にしなければならない。

お金と時間についても同様に考えてみる。
僕が想像しうる2つの共通点は「大事だ」ということだけである。他にあるだろうか。

時間銀行の説明では、何もしなくてもお金が入ってきて消えていくという仕組みを創りだして、時間との共通点を作る。


だから僕が時間銀行を気に入らないのは、無理に作られた共通事項から出発して、あまりに自明である共通点「大事だ」という結論へ落としていることだ。つまり、無理やり共通事項を作り出せば、どんなものでも置き換え可能である。


友情って大切だ。お金も大切だ。この2つで友情銀行という概念を作る。
①友情の質と量によって入金がある。
②日々刻々その入金額は変化する。
③関係が悪くなると入金額が減る。
④このお金のように友情も変わる。

だから友情は大切にしよう。こんな具合か。
少し違うかもしれないけど、それを指摘するなんて行動はもったいないと思います。

2 件のコメント:

  1. そもそも自動的に誰かがどこからか振り込んでくれるお金なんだから、結局「明日も振り込まれるから無駄に使ってもいいか」という結論にもなりかねないですね。
    大事さを説明する概念としても成立していないように思います。

    返信削除
  2. コメントが来てたのを知らなかった。遅いですが、返事を書きます。

    うん、そうだね。バブルの時代を実際には知らないけど、お金があふれているときは無駄なことに使っていたんだろうね。
    潤沢にあるものは大事だとは思いにくいから、大事さの説明にしては不適当すぎるなあと。

    返信削除