2010年12月24日金曜日

誕生日

今年も12月24日になった。
僕にとっての12月24日はクリスマスイブではない。
僕の誕生日である。
年齢が一つ加算されて26才になる。

12月24日が誕生日だと同情されることは多いがそれほどのことでもないと思う。
誕生日ケーキを買おうと思ってもメリークリスマスのプレートつきのケーキしかないとか、誕生日のプレゼントはもらえないとかあるけど、誕生日を覚えてもらいやすいメリットがあったりするので、どちらでもいい気はする。それよりもっと年末に近づいていくとかわいそうな気がする。大晦日や正月に誕生日だったりすると、多くの人に忘れられる。

12月24日は、村上春樹の「風の歌を聴け」の主人公「僕」の誕生日でもある。

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「冬にはまた帰ってくるさ。クリスマスのころまでにはね。12月24日が誕生日なんだ。」
(「風の歌を聴け」134ページ)
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「ハッピー・バースデイ、
そして
ホワイトクリスマス。」
と書かれている。僕の誕生日が12月24日だからだ。
(「風の歌を聴け」149ページ)

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ついでにこの「僕」は大学で生物学を専攻しているところも僕と同じである。だからこれは僕について書かれた物語であるというのは早計であるが、何かを暗示していると考えてみる。つまりこれから僕は「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」「ダンス・ダンス・ダンス」的生活を送るのかもしれない。
そういう人生でありたいと思う一方で、あれは大変そうだなと思う。

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