2011年4月1日金曜日

先日、東京に戻りました。

東京から九州に行く時の気分はまるで疎開だった。
余震はある、店に食べ物がない、停電があるかもしれない、原発がどうなるか分からない、どうにかなったときどうしようもない等、悩むことが多くて、その全ての問題の情報をいち早く得るべく、twitterでフォロワーを30人から一気に60人に増やした。すると1分と経たないうちに新しい情報が入ってくる。ほとんどは大した情報ではない。しかし、まれに福島原発など重要情報が入ってくるから、パソコンの前を離れられず、ほぼ1分毎に更新される情報のほとんどを逃さず見ていた。勉強の傍らで情報収集というよりは情報収集の傍らで勉強をやっていた。勉強は集中できず、情報が得られない時間があると不安になるため、家の外に出ることもなく、そうこうしているうちに日が暮れていくという毎日が過ぎていった。そして、余震ごとに目が覚めるから熟睡も出来ず、身も心もどんどん疲れ、あらゆる心配事についての思考を停止したくなったから九州に戻ったのである。九州に戻る新幹線は人がたくさん乗っていて、ほとんどの人が大きな荷物を抱えていたから僕と同じような考えだったのだろう。
そういう経緯で戻っていったけど、九州の人たちは気楽であった。東京と福岡や佐賀は1000キロ離れている。それだけ離れていると、東京の混乱というかピリピリした空気は全く別世界の話である。だから佐賀の家族や友人たちに、僕が東京から戻った経緯は伝わらないもどかしさが残り、しばらくすると僕自身も居心地が悪くなってきたので東京に戻ろうと思ったのであった。
空気や水に放射性物質が含まれていたり、本当に安全な野菜なのかとか、ペットボトルの水がないとか、原発は一進一退だとか、今でも色々問題があるけど、精神的にはだいぶんマシになった。
帰ってきてからほとんど人と会わず、引き篭もって勉強している。引き篭るのも悪くはないけど、言いたいことがどんどん溜まってくる。すると人と会ったときに話したいことが噴出する。噴出後はアドレナリンの影響なのか頭痛が起こる。頭がいたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿